「寝ろ。寝るとだいたい何とかなるから寝ろ。」鷲尾 勇気 より
睡眠不足で2型糖尿病になるリスクが上がるッ!?
がんもヤバいが、糖尿病もヤバい。 睡眠不足がもたらすリスクは多岐にわたるが、その一つに「2型糖尿病になるリスクの上昇」もあるのだ。
2型糖尿病って言うと、お若い諸兄姉らの中には「大人の病気だから私たちには関係ないヨ!」と思う奴もいるかもしれないが、それは大間違いだ。
最近は若い人でも糖尿病になる人が増えている。その原因の一つに、睡眠不足があるということがわかっている。
2型糖尿病とは、簡単に言えば血糖値が高くなって体の細胞が十分なエネルギーを得られなくなる病気だ。
怖いのは、糖尿病になると、さまざまな合併症が発生する可能性があることだ。例えば、眼病や腎臓病、神経障害、動脈硬化などだ。さらに、糖尿病が原因で心臓病や脳卒中になるリスクも高くなる。
(ちなみに1型糖尿病というのもあるが、これは遺伝的な要因やウイルス感染、免疫系の問題などが原因で、主に子供や若い人に発症することが多い糖尿病だ)
睡眠不足が糖尿病に影響を与える仕組みは複雑だが、一言で言えば「インスリンの分泌が乱れるから」だ。
インスリンとは血糖値を下げるためのホルモンだが、睡眠不足が続くと、このインスリンの分泌が乱れて血糖値が乱高下してしまう。
睡眠不足による2型糖尿病のリスクは、諸兄姉らが想像する以上に深刻だ。
アメリカ国立衛生研究所の調査によると、一晩5時間以下しか寝ていない人は、8時間以上寝ている人に比べて2型糖尿病になるリスクが2倍以上高かったという結果が出ているという。
さらに、睡眠不足は、体重増加を促進することにもつながる。
睡眠不足の状態では、食欲を抑制するホルモンであるレプチンの分泌が低下し、食欲を刺激するホルモンであるグレリンの分泌が増加する。
これにより、食欲が増し、ついつい高カロリーの食事をしてしまうことに問題がある。
このような食生活が続くことで、肥満になり、2型糖尿病を発症するリスクが高くなるのである。
糖尿病の食事制限はとてもつらいものだと聞く。
それも、ゴールの見えない苦行である。
そんなことになる前に、十分に寝るほうがいいと思わないか?
思うなら寝ろ。暴飲暴食を控えつつ寝ろ。
睡眠不足で肥満になるリスクが上がるッ!?
人間の体は寝ている間にリセットされる。
でも、なんとなく「寝る時間はもったいない」と思ったり、夜更かしをしてしまったりすることもあるだろう。
するとどうなるか。肥満になるリスクが上昇してしまうのだ。
いや、はっきり言おう。
デブになってしまうのだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!
(ここではあえて強い言葉を使っていることをご了承願いたい。諸兄姉ら及び自分のためだ)
ということで今回は、睡眠不足による肥満への悪影響について話そう。
まず、肥満のリスクが高くなる理由は、睡眠不足によるホルモンバランスの乱れだ。
睡眠不足によって、血中のレプチンとグレリンというホルモンが影響を受ける。レプチンは食欲を抑制するホルモンであり、グレリンは食欲を促進するホルモンである。
睡眠不足によって、レプチンの分泌が減少し、グレリンの分泌が増加することになる。
その結果、食欲が増進してしまうため、デブになるリスクが上昇してしまうのだ。
さらに、睡眠不足によって、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加することがある。
コルチゾールは、ストレスを感じると分泌されるホルモンであり、血糖値を上昇させ、脂肪を蓄積する作用がある。
つまり、ストレスによってコルチゾールが増加すると、脂肪の蓄積が促進されることになり、デブまっしぐら!という事態を招く。
睡眠不足はストレスの原因の一つであるため、長期間にわたって睡眠不足が続くと、脂肪の蓄積が増加してしまうのである。
さらに、睡眠不足によって、脳の前頭前野という部位が活動しなくなることがある。
前頭前野は、自制力や判断力を司る部位であり、睡眠不足によって活動しなくなると、食べ物の選択や量のコントロールが難しくなることがある。そのため、ついつい食べすぎてしまい、デブのビクトリーロードをひた走ることになってしまう。
以上のように、睡眠不足はデブへの特急券である。
だがたとえ諸兄姉がデブ専だったとしても、パートナーを睡眠不足に追い込んでデブらせるのは絶対におすすめできないッ!
そのときには二人で美味しいものを食べて、ちょいポチャくらいを目指しましょう。
ちょいポチャ、ちょいメタボくらいが長生きするという研究結果もあるようだし・・・。
話がそれたが、とにかく寝ろ。暴飲暴食を控えつつ寝ろ。
睡眠不足で脳血管疾患、心臓病、高血圧になるリスクが上がるッ!?
「高血圧、脳血管疾患、心臓病になるリスクの上昇」について詳しく語っていく。
まずは高血圧について語ろう。高血圧は万病の元と言われている。
高血圧とは、血圧が正常値を超えている状態のことだ。
睡眠不足によって、交感神経が過剰に刺激され、血管が収縮して血圧が上がることがある。
これが続くと、高血圧のリスクが上がることになり、心臓病や脳血管疾患など、様々な健康問題を引き起こす原因となるのだ。
更には腎臓病や視力障害、認知症のリスクも上げることがあるというから、高血圧は万病の元というのはけして過言ではない。
脳血管疾患とは、脳血管に問題が起きたことによって発症する病気のことだ。これは脳卒中、脳溢血、脳出血などの病気を含んでいる。
これが、睡眠不足による血圧の上昇によって脳血管の負担が大きくなり、発症する確率が上がってしまう。
また、睡眠不足によって脳の血流量が低下し、脳の代謝が低下することがあり、脳の機能低下や認知症のリスクが高まることもあるのだ。
そして心臓病について。
心臓病とは、心臓に異常が起きて、血液がうまく送られなくなる病気だ。
睡眠不足によって高血圧となり、心臓に負荷がかかり、心筋梗塞や狭心症のリスクが高まるのである。心筋梗塞や狭心症は、突然死につながることもある恐ろしい病気だ。
睡眠不足によって、交感神経が過剰に刺激され、心拍数が上がったり、血管が収縮して血圧が上がったりすることもある。これが続くと、心臓の負担が大きくなり、心臓病のリスクが上がることになるわけだ。
こうして改めて考えてみると、高血圧のリスクと言うのはとても恐ろしいものだということがわかる。
だから寝ろ。血圧を上げないために寝ろ。心を穏やかにして寝ろ。
睡眠不足で見た目が悪くなるッ!?
人は見た目が9割だとかなんとか・・・
ゆーき先生的にはあまり好きな言葉ではないが、それなりに事実であることも認めざるを得ないところが悔しいところ・・・。
あ、いや、けしてゆーき先生の見た目が悪いからってことじゃないぞ?
子供たちから好かれる程度には、そして同僚のお姉さま方から怒られない程度の 見た目はキープしている(つもりだ)ぞ?
失礼、最初から話がずれてしまった。
睡眠不足がもたらす健康への悪影響は、見た目への悪影響にも及ぶのだという話がしたかったのである。
睡眠不足は、肌荒れやしみ、吹き出物、脱毛、皺の増加といった、見た目にも悪い影響を与えてしまうのだ。
まず睡眠不足は、体内のストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増加させる。
コルチゾールは、肌を荒らす物質を作り出すことが知られており、そのため睡眠不足によって肌荒れが起こることになる。
同じく睡眠不足によって、体内の抗酸化物質であるグルタチオンの減少が引き起こされることがある。
グルタチオンは、体内の老廃物を排出するのに重要な役割を果たしている。そのため、グルタチオンの減少も肌荒れを引き起こす要因となる。
さらに、睡眠不足は体内の水分バランスを乱す。
睡眠中は、通常体内の水分が均等に分布されるため、肌も潤いを保っている。
しかし、睡眠不足によって体内の水分バランスが乱れると、肌が乾燥してしまい、シミやシワが増える原因になる。
また睡眠不足は、免疫力の低下を引き起こすことがある。
免疫力が低下すると、紫外線によるダメージに対する防御力が弱まるため、肌にシミやそばかす、あるいは出来物などができやすくなってしまうのだ。
そして(人によっては)最も恐ろしい話をしよう。
睡眠不足は脱毛症の大きな原因のひとつなのだッ!
脱毛症は、頭皮や体毛が薄くなる症状である。年齢による自然な薄毛や、遺伝的な要因によるものもあるが、睡眠不足によって引き起こされる場合も多々あるという。
睡眠不足によって体内のホルモンバランスが乱れ、ストレスがたまり、自律神経の乱れが起こり、それが脱毛症を引き起こす原因となるのだ。
睡眠不足によって体内のホルモンバランスが乱れることによって、男性ホルモンや女性ホルモンなどのバランスが崩れる。
男性ホルモンが過剰に分泌されると、頭皮の毛根にある毛乳頭が収縮し、酸素や栄養素の供給が悪くなってしまう。女性ホルモンが不足すると、頭皮の血行が悪くなり、栄養不足によって毛根が弱くなることがある。
更に睡眠不足によってストレスがたまると、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌され、血流が悪くなってしまう。
これによって頭皮や毛根に必要な栄養素が十分に供給されなくなり、脱毛症が引き起こされてしまうのだ。さらに、自律神経の乱れによって、血行が悪くなってしまうこともある。
だから寝ろ。やっぱり見た目はいい方がいいに決まってるんだから寝ろ。

コメント