「行動に集中するため”だけ”のミニマリスト超入門」三弐 万理人 より
多くの人がミニマリストになりたいと思っているかもしれません。しかし、実際にミニマリストになることは容易ではありません。何度も挫折を繰り返し、結局はあきらめてしまう人もいます。私もその一人です。
では、なぜミニマリストになることに失敗するのでしょうか?
通常、それは主に以下のような理由が考えられます。
なぜあなたはミニマリストになれないのか
1 環境が整っていないから
例えば、片付けが苦手であったり、家族やパートナーがミニマリストになりたがらない場合など、環境が整っていないと、ミニマリストになることができないかもしれません。
もし片付けが苦手なら、どのような点が苦手なのか、分析して個別に対応するべきです。
必要なもの、いらないものの区別が苦手ですか?、ならば保留箱/場所を作ってそこに一時的に避難させましょう。
そして再度判断する日をカレンダーに書き込んでおき、その日まで忘れましょう。
疲れていてやる気がしないのですか?、ならば休息を第一に考えましょう。
どう考えても「健康 > ミニマリスト」です。
ミニマリストになると健康に近づきますが、ミニマリストになるために今現在の不健康を放置するのは本末転倒です。
単純に面倒ですか?、ならばそのままでもいいのではないですか?
もしそのままでだめだと自分で思うならば、毎日少しづつだけやる、あるいは一日それに集中する日を決めて実行する、のどちらが好みか決めて、とりあえずやってみましょう。
家族やパートナーがミニマリストになりたがらない場合は、その意志を尊重しましょう。
家族であっても、自分以外の人間です。その意思は変えられません。無理に変えようとしてもいけません。
自分のテリトリーだけを粛々と片付けましょう。
2 目的がはっきりしていないから
ミニマリストになる理由があいまいであったり、目的が明確でない場合、なかなか継続できなくなってしまいます。
はじめは単に「かっこいいから」「なんとなく良さげだから」「そこにシビれるあこがれるゥから」でも良いのです。あるいは「ウエーイ、ミニマリストになったボクの部屋を見て見て〜」でも全然OKです。
そこで一気に行動して短期間にミニマリストとしての環境を整えられるならば、なんの問題もありません。
しかし、大抵の人の場合、ミニマリストになるのは長期戦になります。
そうなるとどうしても、モチベーションを維持するための具体的な目的というものが必要になってきます。
3 過度な期待を持ちすぎているから
ミニマリストになることで一瞬で自己実現を達成できると思っていたり、一気にライフスタイルが変わると期待しすぎると、失敗する可能性が高くなります。
確かにミニマリストになると、自分の人生の目標のために行動しやすくなります。
心身ともに健康にもいいです。
お金も溜まりやすくなります。
そして、自由を得たような気分になれます。
これらは全て、そうなりやすくなる、あるいはそんな気分になるというものです。
もしかしてあなたはミニマリストになるだけで
自由になる
お金が貯まる
時間が増える
心身ともに健康になる
自由になる
なにもない部屋を見せびらかして「ウェーイ」できる
などとと思っていませんか?
実は私は思っていました。
だからミニマリストになれませんでした。
片付けている途中で、「なんだか思ってたとおりにならない気がする。こんなことしてても無駄じゃない?」的な思いにどうしても囚われてしまい、作業を投げてしまったからです。
結局は、そこからどう行動していくのかが肝心なのです。
ミニマリストになったあと、どう行動していくのか
ミニマリストになりたいのならば、ミニマリストになった後にどう行動していきたいのかを目的にしましょう。
その後の行動こそがミニマリストになる目的なのです。
行動のためにミニマリストになるという選択をするのです。
ミニマリストになることに失敗する理由は様々です。
しかし、過度な期待を抱かず、環境を整え、明確な目的を持って、コツコツと取り組むことで、ミニマリストになることができるでしょう。
本書では、そうした失敗を防ぐ方法についても詳しく解説します。
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