お金は幸せになるためのツールであり、目的そのものではないということ

目次

節約生活の心構え

 
 
 私はファイナンシャルプランナーですが、お金の重要性と同様、いやそれ以上にメンタルの健康も非常に重視しています。

 お金や節約のことばかり考えていると、メンタルが消耗し、心の健康に悪影響を与えることを危惧しています。

1.お金は幸せになるためのツールであり、目的そのものではない

 お金は生活を支えるために必要な存在ですが、私たちの幸福や充実感はお金だけで得られるものではありません。

 心の豊かさや人間関係の質、健康など、幸せを感じる要素は多岐にわたります。

 お金はそれらをサポートする一つの手段であり、自分や家族の幸福を追求するためのツールです。

 私はお金を適切に管理することは大事なことだと考えていますが、それにとらわれすぎてメンタルが疲弊することは避けたいと思っています。


 節約や資産形成などの取り組みは大切ですが、自己ケアやメンタルの健康も同じくらい重要なのです。

 バランスを保ちながら、お金とメンタルの両方を大切にすることが幸福な生活を築くための鍵となります。

 節約生活を送る場合でも、節約のことばかり考えることは避けるべきです。

 過度な節約の追求は、人間を疲弊させ、継続することを難しくさせます。

 節約は重要なスキルであり、財政の健全さを保つためにも必要です。

 しかし、過度な節約のプレッシャーや常に浮いた金額にこだわることは、心身に課題なストレスを与える可能性があるのです。

 人間は考えすぎると疲れ果て、モチベーションを保つことが難しくなります。

 節約は健全な生活を送るための手段であり、目的そのものではないのです。

 生活の質を向上させるために行うものであり、そのためには心身の健康を第一に考えるべきです。

 節約の成果を、浮いた金額だけでなく、節約がもたらす幸福感や自己成長にも焦点を当てることが必要です。

 節約によって得られる自由や精神的な余裕、環境への配慮などの節約の成果は、より心身両面での豊かな生活を送るための原資になるのです。

 節約は賢い選択であり、経済的な安定を図るためにも重要ですが、健康や幸福感を犠牲にする必要はありません。

 心地よいバランスを保ちながら、節約を実践し、充実した生活を送りたいものです。

2.自分と他人との比較してはいけない

 外側から見た他人の生活や成功に嫉妬することには、なんの意味もありません。

 他人の表面的な豊かさや派手さに惑わされるのではなく、自身の節約の成果や資産状況にフォーカスしましょう。

 他人の生活を見て羨ましさや劣等感を抱くことは、自身の幸福感やメンタルの健康に悪影響を与えます。

 実際には、見た目の華やかさだけでなく、内部的な問題や借金などの隠れた事情が存在するかもしれません。

 見栄や自己アピールのために借金を重ねている可能性もあるのです。

 自分自身だけの目標や幸福感を追求することが大切です。

 他人と比べることによって生じるストレスや不満を抱えるよりも、自分の節約の努力────結果ではなく────に意識を向けて、自身のメンタルの健康を保ちましょう。

3.メンタルの健康を考えると、借金は避けるべき

 借金による負担や不安は心を落ち着かせず、精神的なストレスを引き起こす可能性があります。

 特に高金利の借金は無駄な出費であり、将来の不安を増やす原因になりかねません。

 金利を考えると、借りたお金の意味そのものがなくなってしまうこともあります。

 当然ですが借金には返済の義務と、利息を支払う義務があります。

 そのため、借金をしている間はこの利払いという無駄な支出が続き、将来の自由や安定を脅かす可能性があるともいえるのです。

 必要のない借金は避けましょう。

 一時的な欲望や無計画な消費のために借金をすることは、後悔や負担を引き起こすだけです。

 借金は、緊急事態や重要な投資に対応するための、最終手段としてのみ使われるべきです。

 確かに借金が必要となる状況はあります。仕事の資金繰りや、住宅ローン、教育ローンなどですね。

 このようなやむを得ない理由での借金は仕方ないかも知れません。(住宅ローンに関してはFPとして思うところがあるのですが、本書では割愛します)
 しかし、その際にも金利や返済計画を考慮し、可能な限り負担の少ない方法で借金をすることが重要です。

 例外として、翌月一回払いのクレジットカードの利用はOKとします。

 これも厳密には借金なのですが、年会費無料のクレジットカードであれば無金利であり、その利便性や特徴が大きいためです。

 翌月一回払いのクレジットカードは、オンラインショッピングなどでの支払い手段としてほぼ必須と言える利便性を持っています。ネット系の通販やデジタルサービスでは、クレジットカードの利用が一般的だからです。


 また、クレジットカードはネットで簡単に支払い履歴が明確化できるというメリットもあります。

 毎月の明細を確認し、自身の支出状況を把握することができます。

 これにより、無駄遣いを減らしたり、予算管理を行ったりすることが可能になります。


 さらに、ポイントの付与があることも魅力の一つです。

 ポイントを貯めることで、割引や特典を受けることができます。節約の一環として、ポイントを有効活用することも重要な手段です。

 ただし当然ですが、分割払いやリボ払いは避けるべきです。

 これらの支払い方法は利息や手数料が発生し、結果的に高額な返済負担を引き起こす可能性があります。

 メンタルの健康と節約を考える上で、返済計画を立てられる翌月一回払いのクレジットカードの利用は利便性が高く、適切な使い方をすれば有益なツールだと言えるでしょう。

お金の節約は重要ですが、メンタルの健康維持もそれ以上に大切だということ

 お金や節約に一喜一憂するだけでなく、自然に節約生活を送るために工夫していきましょう。

 自分と他人と比べることはやめましょう。他人の生活や成功を基準にして自己評価を行うことは無意味かつ不健康です。

 借金もできるだけ避けるべきです。借金のストレスでメンタルの健康を損なう可能性があります。

 節約生活は、お金の管理とメンタルの健康のバランスが大事なのです。

 お金のことばかり考えず、自然に節約できるようなライフスタイルを構築を目指しましょう。

 自分自身に合った節約方法を見つけ、自己成長や満足感を追求するのです。

 これが私の推奨する節約生活の心構えです。

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