「お金のことはあまり考えずに幸せに暮らすお金術」大道寺 大 より
お金が必要な理由としては、生活の基盤となる物質的な安定や、自己実現のための自由の確保があります。しかし、これらの目的に必要となる以上にお金に固執してしまうと、逆に幸福度が低下してしまう危険性を指摘しました。
お金があることで生活の質が向上し、幸福感も増すという研究結果がある一方で、お金にとらわれすぎることがストレスや不安を引き起こすことも指摘されています。このようなことから、お金に対するバランスが重要であり、常にお金のことを考える必要がある状況こそが不幸である、としました。
お金のことを考えている時間が長ければ長いほど、幸せからは遠ざかるというのが私の持論
ファイナンシャル・プランナーらしからぬ意見と思われるかもしれませんが、いろいろなお客様を見てきた中での一つの結論です。もちろん、お金のことをきちんと考えて、上手に付き合っている方もまれにいらっしゃいました。確かに富裕層と呼ばれる方の中にはそういった方も多いと思われます。
ですが私の客層はどちらかと言えば一般庶民(あるいはもしかしたらちょっと下)の皆様でした。そうした方々に私のちょっとしたごく普通のアドバイスはなかなかに有益だったと自負しています。
それを簡単に要約すると
「普通に仕事して、そこそこ節約して、お金は自分のやりたいことと、少しでもいいので定期的な貯金に回してください」
という言葉に集約されるのですが、それを真面目な人ほど
「がっちり稼いで生活を切り詰めてがっちり投資」
という目標を立てがちでした。
私には、そう言う方はどうしても見えなかったのです、幸せそうには。
もしかしたらそれは私の勘違いで、ご本人にとってはとてもバランスの取れた幸福な状態だったのかもしれませんが・・・。
お金のことはあまり考えずに幸せに暮らすお金術とは
第ニ部では、お金の問題について適切な対処方法を学び、お金にとらわれることなく幸せな生活を送る方法について様々ご紹介しました。
まず、お金の問題を解決するために、収入を増やす方法、支出を減らす方法、貯蓄を増やす方法について説明しています。
お金にとらわれないライフスタイルを構築する方法についても紹介しました。具体的には、必要なものと不必要なものを見極めること、物を大切にすること、節約生活を楽しむこと、自己研鑽をすること、そして投資を考えることが挙げられます。
その他、様々なお金を気にせず幸せに生きるためのライフハックについて述べています。具体的には、自分自身を大切にすること、趣味を楽しむこと、コミュニティを作ること、そして自由な時間を持つために必要なことについてなどです。
「お金のことなんかあんまり考えないでも、普通に稼いで、普通に暮らして、それでいて自分の人生の目的のために行動できて、ついでに貯金も少しだけどできてます、みたいな生活が理想だと思うんですけどどうですか?」
これが私のいいたいことの全てです。
もちろん反対意見も多々あるかとは思います。
例えばそれではあまりにも覇気がなさすぎるとか、夢がないとか、貧乏くさいとか、庶民っぽいとか、草食系すぎるとか、その他いろいろ・・・。
全部ごもっとも。バリバリ稼いでバリバリ投資で運用してガッチリ資産を増やすぞ!という方には、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
でもやはり私としては、お金のことを考えること自体が結構なストレスなので、そういうのは必要最小限にしたくてたまらないのです。

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