お金を幸福と自由に変換するスキル
私はファイナンシャルプランナー(ファイナンシャル・プランニング技能士2級)として、長年にわたり多くの人々と面談を重ねてきました。
その対話の中で、お金があっても不幸そうな人、逆にそれほど持っていなくても幸せそうな人がいることに気がついたのです。
私が出会った人たちの中で、あまりにもお金が足りていない人は例外なく不幸に見えました。
しかし、経済的な逆境であっても自力でなんとかしようとしている人には、そこから幸せになれる可能性が強く感じられたのです。
逆にお金を持っている人でも、言葉の端々にお金に対する執着心が強く見え隠れしていると、あまり幸せそうには見えなかったものです。
このような経験がきっかけとなって、お金と幸せのバランスとは何かを考えさせられるようになりました。
お金があっても幸せになれない人、お金がなくても幸せに暮らしている人がいるということは、お金と幸せの関係は単純なものではないということです。果たしてそれは一体なぜでしょうか。
それは、お金をたくさん持っているかどうかに限らず、ほとんどの人にとってお金のことを常にずっと考えること自体が大きなストレスだからなのではないでしょうか。
そしてそうしたほとんどの人にとって
「お金のことをあまり考えないでも、お金に困らずに普通に生活できて、人生の目的のためにも行動できて、それでも少しづつゆとりが増えていく」
そんな状態が理想なのではないか、と強く感じたのです。
「ファイナンシャル・プランナーなのにお金のことを考えるなとはこれいかに???」
と思われる方もいらっしゃるかとは思います。反対意見も多かろうと想像しますが、これが嘘いつわざる私のお金に対する根本的な思想なのです。
当然、お金のことを考えに考え抜いて、たくさん稼いで、どんどん使いつつも投資して大きく運用するといった方々のスタイルを否定するものではありません。
ただ、それは私には無理でした。私がお話させていただいた多くのお客様にとっても、あまり向いているとは思えませんでした。
そこで本書では、お金のことをあまり考えずに幸せに暮らす方法を紹介していきます。
理論編では、お金と幸せの関係を探り、結論として、お金のことを普段あまり考えなくても困らないお金との付き合い方が最強だということをお伝えします。
実践編では、お金にとらわれないライフスタイルの構築方法や、お金を気にせずに幸せに生きるためのライフハックをご紹介します。
私がこの本を執筆するに至った動機とヒントは、私が出会った多くの人たちの生き方から得たものです。多くの人たちに、自分らしく幸せに暮らすためのヒントをお伝えできれば、この上なく幸せです。
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